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第8回: 生成AI、中小企業はどう活用すべきか? – ChatGPTを業務に取り入れる

  • 執筆者の写真: 樋口 理一
    樋口 理一
  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

「AI」と聞くだけで、難しそうと思っていませんか?



「生成AI」「ChatGPT」「人工知能」...

最近、こういった言葉をニュースで聞かない日はありません。でも、正直なところ「何だかよくわからないし、うちの会社には関係ない」と思っていませんか?

実は、生成AIは、中小企業の業務効率を劇的に改善できるツールです。しかも、特別な知識は不要。スマホが使えれば、誰でも活用できます。


前回までで、Webとデジタルマーケティングの重要性についてお伝えしました。今回は、今最も注目されている「生成AI」を、中小企業がどう活用すべきか、具体的にお話しします。


生成AIって、結局何ができるの?



まず、「生成AI」とは何かを簡単に説明します。


生成AI = 人間のように文章を書いたり、画像を作ったりできるAI

代表的なのがChatGPT(チャットジーピーティー)です。質問を入力すると、まるで人間が書いたような自然な文章で答えてくれます。


具体的にできること:

  • 文章の作成・要約・翻訳

  • アイデア出し・ブレインストーミング

  • メールや提案書の下書き

  • データの分析と説明

  • プログラムコードの生成

  • 画像の生成(別のAIツール)

「これ、どう書けばいいかな?」と悩む時間が、大幅に短縮されるのです。


中小企業での具体的な活用例


では、実際にどんな場面で使えるのでしょうか。業務別に見てみましょう。


活用例①:営業・提案書作成

従来: 顧客ごとに提案書を一から作成 → 1件あたり2〜3時間

AI活用後: 「〇〇業界の□□社向けに、当社の△△サービスを提案する提案書の構成案を作って」とChatGPTに指示 → 10分で骨子が完成 → 内容を調整して完成

効果: 提案書作成時間が70%削減。空いた時間で、顧客との面談回数を増やせる。


活用例②:メール対応

従来: 問い合わせメールへの返信を一つ一つ考えて作成

AI活用後: 「このメールに対して、丁寧に返信を書いて」と指示 → 下書きが数秒で完成 → 確認して送信

効果: メール作成時間が50%削減。しかも、丁寧で読みやすい文章に。


活用例③:社内資料の作成

従来: 会議の議事録、マニュアル、社内報などの作成に時間がかかる

AI活用後:

  • 会議の録音データをテキスト化 → ChatGPTで要約

  • 「〇〇の手順書を作成して」と指示 → ベースが完成

  • 「社員向けに、△△についてわかりやすく説明する文章を書いて」

効果: 資料作成時間が大幅短縮。品質も向上。


活用例④:採用活動

従来: 求人票の文章を考えるのに苦労

AI活用後: 「当社の魅力を伝える求人票を作成して」と、会社情報を入力して指示 → 魅力的な求人票の原案が完成

効果: 応募者の質と量が向上。


活用例⑤:翻訳・多言語対応

従来: 海外取引先とのメールは、翻訳サービスを使っても不自然

AI活用後: ChatGPTに「この内容を、ビジネスメールとして自然な英語に翻訳して」

効果: 正確で自然な翻訳が数秒で完成。海外取引のハードルが下がる。


実例:印刷会社が生成AIで業務効率30%向上


東京都内のある印刷会社(社員8名)の事例をご紹介します。

この会社では、顧客からの問い合わせ対応、見積書作成、デザイン提案などに多くの時間を取られていました。

そこで、ChatGPTを業務に導入しました。


活用方法:

  • 問い合わせメールの下書き作成

  • 見積書の説明文の作成

  • デザインのコンセプト案出し

  • SNS投稿文の作成

  • 社内マニュアルの更新


3ヶ月後の効果:

  • 事務作業時間が30%削減

  • 空いた時間で、営業活動を強化 → 新規顧客が月平均2社増加

  • 社員から「考える時間が増えて、仕事が楽しくなった」という声


社長は「最初は『AIなんて使えるかな』と不安だったけど、スマホでLINEが使えるなら使える。もっと早く導入すればよかった」と語ります。


生成AIを使う時の注意点

非常に便利な生成AIですが、注意すべき点もあります。



注意点①:機密情報を入力しない

ChatGPTに入力した内容は、学習データとして使われる可能性があります。


絶対に入力してはいけないもの:

  • 顧客の個人情報

  • 社外秘の技術情報

  • 取引先の機密情報

  • 自社の財務情報


対策:

  • 有料版のChatGPT(情報が学習されない設定が可能)を使う

  • 社内ルールを作る(「機密情報は入力禁止」など)


注意点②:内容を必ず確認する


AIが生成した文章は、時々間違っていることがあります(これを「ハルシネーション」と呼びます)。


対策:

  • AIの出力をそのまま使わず、必ず人間が確認・修正する

  • 重要な数字や事実は、別途確認する


注意点③:著作権に注意

AIが生成した文章や画像の著作権は、グレーゾーンです。


対策:

  • AIの出力をそのまま使わず、必ず加工・編集する

  • 外部に公開するコンテンツは特に注意


注意点④:依存しすぎない

AIは便利ですが、万能ではありません。人間の判断、創造性、感情は、AIには代替できません。


対策:

  • AIは「アシスタント」として使う

  • 最終判断は必ず人間が行う


ChatGPTの始め方:5つのステップ


では、実際にどうやって始めればいいのでしょうか。


ステップ1:無料版で試してみる(今日できる)

ChatGPTの無料版は、メールアドレスがあれば誰でも使えます。

  1. https://chat.openai.com/ にアクセス

  2. 「Sign up」から登録

  3. 試しに「東京の美味しいランチのお店を教えて」と入力してみる

これだけです。


ステップ2:仕事で使ってみる(明日できる)

簡単な業務から試してみましょう。

  • 「お礼のメールを書いて」

  • 「この長い文章を要約して」

  • 「〇〇のアイデアを5つ出して」


ステップ3:社内ルールを作る(1週間以内)

使い始めて便利だと感じたら、社内ルールを整備しましょう。

  • 機密情報は入力しない

  • 出力内容は必ず確認する

  • どんな用途で使ったか記録する


ステップ4:有料版を検討する(1ヶ月以内)

本格的に使うなら、有料版(ChatGPT Plus:月額$20≒3,000円)がおすすめ。

メリット:

  • より高性能なモデルが使える

  • 応答速度が速い

  • 混雑時でも使える

  • 画像生成機能も使える


ステップ5:社員教育を実施(3ヶ月以内)

社員全員が使えるように、勉強会を開きましょう。

  • 基本的な使い方

  • 便利な活用例

  • 注意点の共有


他にもある!便利な生成AIツール


ChatGPT以外にも、便利なAIツールがたくさんあります。


文章作成系:

  • Claude (Anthropic社):日本語も得意で、長文の処理に強い

  • Gemini (Google):Google検索と連携


画像生成系:

  • Midjourney:高品質な画像生成

  • Stable Diffusion:無料で使える画像生成AI

  • DALL-E 3:ChatGPT Plusに統合されている


音声・動画系:

  • Whisper:音声をテキスト化

  • ElevenLabs:自然な音声合成


業務特化型:

  • Notion AI:Notion内で使えるAI

  • Microsoft Copilot:Microsoft 365に統合されたAI


「AIに仕事を奪われる」は本当?



よく「AIに仕事を奪われるのでは?」という不安の声を聞きます。

確かに、AIによって変わる仕事はあります。でも、「奪われる」のではなく、**「仕事の質が変わる」**のです。


例えば:

  • 単純な文書作成 → AIがサポート → 人間は内容のチェックと創造的な部分に集中

  • データ入力 → AIが自動化 → 人間はデータ分析と戦略立案に集中


つまり、AIを使いこなせる人と会社が、競争力を持つ時代になるのです。

だからこそ、今のうちに慣れておくことが重要です。


今日からできること:ChatGPTで遊んでみる

難しく考える必要はありません。まずは、遊び感覚で試してみましょう。


試してほしい質問:

  1. 「〇〇業界の最新トレンドを教えて」

  2. 「今日のランチ、何食べればいい?」

  3. 「部下を励ますメッセージを書いて」

  4. 「5歳児にわかるように、〇〇を説明して」

使っているうちに、「これは仕事で使えるな」というアイデアが浮かんでくるはずです。


まとめ:AIは敵ではなく、最強のアシスタント


  • 生成AIは、文章作成・要約・翻訳・アイデア出しなど幅広く活用できる

  • 印刷会社が業務効率30%向上、新規顧客獲得にも成功

  • 注意点:機密情報を入力しない、内容を必ず確認、著作権に注意

  • まずは無料版で試してみる → 社内ルール作成 → 有料版検討 → 社員教育

  • AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使いこなす人が勝つ時代


AIは、敵ではありません。24時間365日働いてくれる、優秀なアシスタントです。

恐れずに、まずは触ってみてください。きっと、「これは便利だ!」と実感できるはずです。

次回は、「社員が辞めない会社の秘密 – DXと働き方改革の関係」として、人材定着とDXの関係についてお伝えします。


▼ 生成AIの活用方法を相談したい方へ 「どんな業務に使えるか知りたい」「社内ルールの作り方を教えてほしい」そんな時は、お気軽にご相談ください。



株式会社ベーシックシステム

東京23区の中小企業のDXを、親身にサポートします。

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